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俳句Top
Welcome to a haiku |
2003年以後の俳句 |
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春 |
夏 |
秋 |
冬 |
谷風に 落花きらめき 天に舞う |
生まれれば 生きる戦い 孵化メダカ |
災害と 戦禍の世界 秋深し |
目覚めれば 雪にも風情 老舗庭- |
階下より 湯葉の香あがる 春かすみ |
河鹿鳴く 山の夕べの 侘びしかな |
秋風に 昔話しで 計る過去 |
行く年や 大河流れて 逝く響き |
藍深し 紫陽花雨を 催しぬ |
殺生と 慈悲の狭間の 夕焼けかな |
パソコンを 叩く夜更けの 虫の声 |
着ぶくれて 年の差眺む 女子高生 |
若葉透け 青葉は返す 春日かな |
河鹿鳴く 山河は青く 美しく |
列なして 夕日追ひ行く 鰯雲 |
1月を 惜しみて暦 剥ぐ齢 |
長竿に 初鮎引いて 掌「たなごころ |
民宿の 池に託しぬ をとり鮎 |
いわし雲 つぶてのごとく 打球飛ぶ |
初酒や おちょぼ口なる 鬼瓦 |
春日差す 青葉若葉に 色付けて |
水澄むや 石黒々と 鮎の川 |
銀杏を 落とせば親し 人寄り来 |
去年今年 手指を使へる 我が人生 |
蜩や 闇迫りくる 主の声 |
蜩や 夕闇覆ひ 居丈高 |
公園の 小鳥騒がし 春隣 |
舞あがる 谷の花びら 蝶ごとく |
古虎渓の落花と見れば蝶遊ぶ |
八幡の 日傘行き交う 橋の上 |
去るものに うしろ髪引く 秋時雨 |
年の瀬に 鳩にエサ撒く 老ひし人 |
古虎渓の湯葉は春日の曇らしぬ |
再会の 熱き接吻 拉致夫婦 |
蜩や 闇の帝王 ごとし声 |
震災地 屋根には重し 雪催ひ |
春の日や 民族集ふ 地球博 |
だらしなく 雨にも大暑 動かざる |
蜩や 夕闇うむと いわさずに |
正月や 子や孫去りて 老夫婦 |
箸つかひ 落花運びぬ 京料理 |
追憶に追われて回る 走馬灯 |
親と子の 思ひ伝へる 天の川 |
揺れ落ちる 雪にも埋まる 震災地 |
古虎渓や 杉より高き 山桜 |
夏座敷 格子戸超しに 吉田川 |
星あかり 頼りに探す 親子かな |
闇の部屋 光陰となり 日脚伸ぶ |
一輪も 巨木なりけり ひこばゆる |
解放や 再会あとの アロハシャツ |
さらはれて 海のかなたの 流れ星 |
着ぶくれて 年の差眺む 女子高生 |
万博の 浮かぶ地球に 桜咲く |
世も橋も 渡れば涼し 郡上かな |
稲妻に 鋏ふるはす 理容室 |
震災地 屋根には重し 雪催ひ |
春愁や 一期一会の 地球博 |
父に似し 杖つく客に 玉の汗 |
流れ星 乗せて連れてよ 日本海 |
明暗は 生死のごとく 冬の月 |
球春や 地球は球の 地球博 |
避暑テニス 弾むボールは こだましぬ |
こうろぎや 笑ふ夫婦に 鳴き止みぬ |
自販機の 明かりが消えぬ 冬の朝 |
春の夜の 宿湯に浮かぶ 二葉かな |
駄々っ子の ごとく寝て鳴く 蝉の末 |
満月や 万博想ふ 異郷の湯 |
文明や 弱者踏まれて 年暮るる |
地球博 身振り手振りに 山笑ふ |
故郷の 川辺の匂ひ 草いきれ |
赤子抱く 漁村の茶髪 秋の暮れ |
着ぶくれて 我が一生も 見えにけり |
万博で 宇宙遊泳 春の月。 |
有りがたき 妻の弁当 河鹿聞く |
釣りあげし アジに秋日の 煌めきぬ |
霜の地に 硬き足跡 印す鳩 |
遠足児 リニモに瞳 輝せり |
翁歩む 酷暑の針を 身に受けて |
秋の日や アジ釣る妻の 天狗顔 |
津波禍の 海原ひとつ 年流る |
春愁を 背負う万博 民群れる |
大淵を 夕立打ちて 風起こす |
越前の 岩噛む浪も 秋日和 |
足跡を 霜に刻むや 鳩の群れ |
藍深し 紫陽花雨を 催しぬ |
始まりは 一滴二滴 夕立来る |
落ち鮎や 淵にも棲めぬ 影暗し |
初茜 死を前提に 人は生き |
万博に 列なす民の 日永かな |
恋のもと 育つ乙女や 髪洗ふ |
バケツ下げ ハゼ竿担ぐ 海辺の子 |
目覚めれば 窓白々と 雪の朝 |
しばらくは 浮世となりぬ 桜かな |
湯の街の 道に湯気する 夕立かな |
台風禍 仁王の屋根に 保護の板 |
雪おろす 事故に老爺の 虚空かな |
花ゴザで 地球と人の 肌に触れ |
炎帝に潰されそうに 翁歩む、 |
秋蝉や 僧の背立ちて 永平寺 |
故郷の 親埋まりぬ 厳冬期 |
蜆塚 縄文人の 湖の恵み |
涼し気な 再会あとの 拉致家族 |
金属と 虹の作りや 糸とんぼ |
故郷の 親想いだす 雪の報 |
現れし 干潟と人の 素肌かな |
ものの影 鋭くなりて 秋近し |
親と子の 思ひ伝はる 天の川 |
着ぶくれて 雨の休日 活字打つ |
軒深し 妻籠の宿に 槿「むくげ」かな |
メダカの子 卵のなかで ギョロ目しぬ |
震災地 巨岩這う人 虫のごと |
雪降りを 車の音で 知る夜半 |
球春や 空にこだます 地球博 |
解放や 再会あとの アロハシャツ |
名映画 観て歳惜しむ 夜長かな |
大雪の 怒涛の下で 家軋む |
掃き溜めの 鷺の白さに 痛痛し |
炎帝を押し頂いて 翁歩む |
山崩れ 川溢れくる 秋日かな |
粉雪も 積もれば怖さ 知る孤独 |
缶の場所 見つけて座る 花むしろ |
面上に 花火とどまり とどまらず |
名作は 月観るごとく 遠くなり |
正月の らしさ求めて 大須かな |
咲けば散る 花の定めに 酔ひ深し |
当番に 守られ川で 子ら泳ぐ |
秋の日や 妻籠の宿の 格子影 |
除夜の鐘 今年も夜具で 聞く齢
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アジ釣の こませに汐の 波立ちぬ |
夜深し アジ釣る灯下 伊良湖港 |
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夜深し アジ釣る灯下 伊良湖港 |
釣り終えて 黒山襲う 秋の暮れ |
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田も人も 農家も犬も 秋模様 |
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秋の日や もの皆影を 引きずりて |
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農村の 軒に灯の点く 吊るし柿 |
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幕降りる ごとく日暮れて 秋惜しむ |
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パソコンを 叩く深夜に 虫の声 |
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落日に 手を振りなびく ススキかな< |
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獅子咆哮 獣舎騒がし 食の秋 |
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落日に 手を振りなびく ススキかな |
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