人生のエピローグ [一発検索TOP]
Epilogue of my life To the day of separation sake
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人間に限らず生物は本来病気になりやすく死亡しやすいもだ。
美貌を誇ったスターも老いて朽ちる諸行無常なひとの世だ。
それを誰しもが他人事のように考えている。
その上人間社会は事故事件や紛争などの不慮の死、飢餓で
亡くなる人たちが多数いる。
なんの罪も汚れもない純真な心をもっている子供までが、巻き
添えで死ななければならない不条理な社会。
そんな社会で私は逆縁の息子から多くのことを学んだ。
ぽっかり空いた穴を埋め合わせできるものを得た。
死があることは自然なことだ。死があるから「生きている」
死がなかったら生の楽しみや感動の涙もない。ロボットのよう
な感情のない世界で死ぬことができず悲鳴をあげるだろう。
だから宣告を受けられることはとても良いことだ。余命を与えら
れてやり残したことができる。
その点私は定年といわれる年齢まで生きられた。
罪深き大人がこれ以上なにを望むものがあるだろうか。
息子やその他の夭折した子供たちに申し訳ないことだ。
また才能を持ちながら若くして他界した芸術家も多い。
倍も生き永らえてる私はいつ幕を降ろしてもよいが
一つ気がかりは別離の悲しみを残された者に与えることだけだ。
正月を 探しに社 行く齢 拙句でした
2006.1