水貼の仕方 |
左は水貼テープ、右は海綿
@水彩紙の表裏を塗らして15分以上
置きます。
AパネルはF10ぐらいまで使える
大きめのものを買うと便利。
B太い筆で万遍なく塗りますが、海綿はグラデデーションとか、描き直す部分の水洗いに利用。
Cテープは使ったらビニール袋に入れて保管。
D画用紙を水平に置いて乾くまでに水張テープをカットして筆で濡らして待つ。
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@15分の時間を待つ間に、四隅に貼るテープを切って用意します。
A貼る前にテープの裏を水で湿らす。
B長い方から貼り四隅に貼る。
C画用紙にかかる部分は5〜6mm
D画用紙がたわんでいても気にしない。
E写真のサンプル画用紙は海綿で洗い流した描き直しの作品です。
Fこのパネルサイズは約42X59cmでF10号まで貼れます。
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・貼り終わった状態。
描き直しの作品ですが、これが真っ白な紙がパリッと乾くと、「早く筆をおろしてくれ!」と画用紙から訴えられているような気がします。訴えられるとその気がなくても、ハートに気が入ります。(^−^;
従って”食欲”のない時でもすぐに次の水貼をして、目に見える場所に置いておきます。
無垢な純白をどのような作品に仕上げるか、思いを吐しゃして創れるか、この世に誕生させられるかを考える充電期間です。
乾燥は水平で。立てた乾燥は下に水が溜まり歪むので、再度水を打ち水平にすれば直る。 |
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@手を加えて描き直した作品。
元絵は逆光で陰影のある夕景でしたが、
陰影はともすると作品が汚くなります。
水彩画の風景画は色の鮮やかさや爽やかさ、滲みやぼかしでの余情等で、独自のジャンルを持っていますが、陰影の影の色が強いとそれらが失われます。
従って洗い流してからその点に気をつけて、春かすみのような状態で加筆は少しにとどめる。
Aただしすぐには剥がさないで1〜2週間毎日眺めてみます。すると修正箇所が必ず見つかる。
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剥がし方 |
@ペーパーナイフでこのように先端を差込ます。
Aナイフが入らないときは角を濡らして柔らかくして差し込む。
Bまたは画用紙の厚みに段差がついていますから、直接画用紙の下に差し込んでもナイフは入ります。 |
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@45度の角度で左右に動かしながら上に切っていきます。
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・切り終わって剥がれた状態。
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・パネルはこのようにテープが残りますが、これを剥がすのが馴れないと大変。
.水貼の仕方はサイトで多く紹介されていますが、ここからの剥がし方を紹介するサイトがない。 |
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これも水が役立ちます。
スポンジでしっかり濡らして10分待ち、ペーパーを柔らかくしてから、 |
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こちらの道具「ホームセンターに売っているガラスに貼ったカッテングシートなどを剥がす道具」を使い、、、。
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・ベニヤの目に沿って剥がせば簡単。
ペーパーが剥がれたあと、さらに水を塗り糊も剥がしておく。
テープは4〜500円、パネルはサイズに
よりますがF15で1600〜1800円ほど。 |
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逆光の構図はともすれば作品が暗く汚れます。
この作品も汚くなりましたので、海綿で洗い流しましたが、流す場合にも水張りした状態は重宝します。題名を「春霞」としましたが、流して完成した作品で、作者は至福を少し味わえます。 |