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 Watercolor classroom
 2011.4.14

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基礎から習う ツツミ水彩画教室 2011.4.11

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   ①2011,4月12日から 「楽しい水彩画教室」を始めました。 
  
「私は絵心がないからダメ」だと初めから逃げている人はいませんか?。絵心とは何でしょうか?。
旅をして良い景色に巡り合うと誰しもが感嘆の声があがりますね。この心を動かされるものをだれかと共有したい、または誰かに伝えたい、美しさを訴えたいという気持ちがあれば絵心の第一歩です。
桜の咲く花の4月。自宅で生徒5人と
月に2回、第2火曜日と第4の月曜日午後2時~4時までの小さな教室のスタートです。5人は女性で全くの素人さん2人、少しの経験者3名です。孫から象さんを描いてくれとせがまれて描いたが「こんなのは象じゃない」と泣かれた祖母さんも参加です。
すべての絵画の基本となる「デッサン」を主にした勉強会で、独断的「
4線描写」で描き方のコツを習得します。専門的にはグリッドによるデッサンは上達しない言われていますが、私はできると信じて全ての人に絵を描く楽しみを知ってほしいと実験的な試みです。
また「
似て非なるもののデッサン練習」を12年6月から取り入れました。デッサンとはものの特徴を正しく捉える感覚です。なので似ているがはっきり違う二つを組み合わせた練習のほうが、それぞれの違い、個性、特徴が明確に比較できるのではという独断的発想です。
例えば同じ人間でありながら男と女の顔は外見的に違います。それぞれのどのような違いを描いたら明確になるか?。女性は眉毛は細く整え、口紅と付けまつげ、髪型はスポーツ刈りではなくパーマをかけた長髪。ここにイヤリングでも付ければ完璧。男性はスポーツ刈りにしてゲジゲジ眉毛でひげを生やせばこれも完璧。
茶碗と皿、河馬とサイ、りんごと柿など似て非なりで、想像で違いを頭に描ける人なら描けます。

 会費 月1.000円
半年後の11月4日現在4線描写の4文字はGoogle検索でキーワードとすると8.600.000.件中1位
その他水彩画教室1=10,800,000 件1位水彩画教室2=8,080,000 件中1位その他「小技と彩色」「水彩画の混色」「学びすとの基本」「田舎の絵」「水彩画用紙の種類」「動物水彩画」「Googleストリートビューから絵を描く」「画家の模写室」も一位のヒットです。

2012年11月に遠近を学ぶ新しいテキストを考案し「石畳みの方式」と名付ける。
大きな自然を小さな画用紙に描く風景画に、遠くは小さく近くは大きく描く遠近の描き方があります。そのなかで四角い形のもの「建物、窓、机、石畳み、額などは目線により大小と形が大きく違います。それを論理的に石畳みで説明できる方式です。詳細は「デッサンの極意へ

 
  ②  まず道具の説明から   
 
 パレット
 
パレットサイズは横20.5cm×折って縦17cmの携帯に便利なコンパクトサイズで、しかも13×3=39色が載せられる。 
  
 
カラーチャート
 色見本の横幅はパレットの横サイズ20.5cm にして3枚に折ると17cmのパレットと縦横同サイズになり、常に一対として携帯する。
  

筆洗い容器は100円ショップでこのようなサイズ違いを買い、小を大に入れて使います。汚れた水で洗うと鮮やかな色もくすんでしまう。また底辺が広く蓋つきのビニール製だから安全。カラスコップのように少し触れれば倒れたり割れたりする容器はそそうの元。        
    

①水生ぺん1.0 電線や線描きに②上下使える竹ペン 水彩絵具で線描きに③面相筆 細かい部分④水彩筆中 色を載せる使いかた⑤水彩筆大 細かい使いはできないが色載せ ⑥書道筆中⑦書道筆大 書道筆は先端が細くて細かいところと寝せれば広い部分と応用ができます。⑧平筆 空や水面塗りとウオッシュに適す。
この中で私がよく使う筆は⑥と⑦の先端が細い大小の毛筆2本です。理由は1本で太く細く描けて、濃淡がだしやすい。
  ③次に 水墨画との違いと水彩の多様さの説明
 
 
水墨画は禅僧が修行のために描いたと言われるように、精神修養の面があり鉛筆での下書きはしません。別紙で構図を決める練習描きをして清書は一発勝負です。直観的に構図を決めるのでそのときの筆の勢いや偶然性、また筆を惜しむという精神からくる余白など、余情や精神性を重んじる簡潔さなどが水墨の良いところです。
ただ趣味を楽しむことについては多様性がある水彩が勝るでしょう。例えば新緑の若葉、紅葉の鮮やかさは墨では描けません。また台所の根菜類や草花でも墨一色で描けるのは限られる。
その他スケッチ風な淡彩描きから油絵風な描き方まで多様な描き方ができ、色の鮮やかさは日本画洋画に勝りまます。さらに墨を和紙で描けば表装が必要です。明と暗のどちらを部屋に掲げて和みがあるでしょうか。

  ④創作への始めの一歩「4線描写」のカリキュラム   8本の線で寸法をとりながら 花を模写 「4線描写」の意味。私が名付ました (^_-)-☆ 
 
 画用紙はすでに4辺の4線があり、実際に描きこんだ線は縦横のセンターラインと斜めの2本の合計4本ですね。これを「4線描写」と名付けました。それぞれ皆さんの紙にも4線を書いてもらい合計8線として、右図でも分かるように三角形が8っつ(厳密には16)、四角形で4っつ(厳密には9)のエリアに分かれます。
 重要な部分は横センターラインの上半分が空であり、道は縦センターライン/斜線2本で寸法を目測しながら描きます。こうして各エリアごとに断片的な絵をバランス良く収めることができれば、画用紙サイズの四辺にもバランスよく収まることになります。
 ただし同サイズの画用紙に物差しで対象を測る描き方「例えば南瓜の高さ幅など」は練習になりません。いづれは4線は描かないで写生ができるようになるためのワンステップですから目測が基本です。。
 その場合は画用紙の4辺を4線として目測し、そうして描いた電柱や道路、地平線などが5線6線7線として新たに加わり目測に利用できますね。第一回目の題材は花「露草」  
露草丹羽聡子著「夏の散歩道」から
  
  ⑤第一回4月12日の教室
 
  ⑥4月26日教室
   
 「4線描写」でコツが分かったのか、参考書を買って自宅で花をデッサンしてきた人が多くて彩色に取り掛かったが、これは私のミスだった。参考書は簡単な描き方塗り方が説明されているので自宅で楽しめる。教室しかできないことを練習する必要があった。
また①のようにパレットへ色を配列に沿って移し、②のような色見表を画用紙に作るだけで時間が済んでしまったが、慌てずに基本的なデッサンをしばらくしなければと反省。


 
 教室では4線を定規で測って引いていたが、目線の手書きを基本とするために斜めに二本を引きます。交わるところが画用紙の中心になり、交わるところで縦横のセンターラインを引くと簡単に四つの四角形が完成します。また斜線は画用紙サイズが違っても縦横の比率を簡単に同じにできます。
  ⑦5月10日の予習 緑色は特に注意
 

 この画像はジャンセンの「裸婦1」を模写したもので一見して簡単な線にみえますが、人体の美しいバランスを表現しなけれいけません。
 4本の線は手描きであとから消せるように引いてください。

上から下に描くのが一般的で頭部と肩を逆三角形のなかに収めます。頭髪は縦のセンターラインで二分されます。天頂部の余白に注意、頭髪の丸みや長さ、角度、耳の位置、肩の角度、などは逆三角形の線で測ることができる。
 耳の最下部「肩の線」は縦センターラインのほぼ
真ん中です。次は左の三角形かまたは縦のセンターラインから左すべての四角形部分を、同じように線ではかりながら曲線を描きます。
 腰の位置は縦センターライン左に収めます。最下部の余白や、左大腿部の太さ長さ角度など注意。最後は右手で肘部分と手首、手のひらに注意です。右手と体幹の角度は
同じであること。二時間で額に飾れる作品を100%自分の手で描けることを目的にできる手本です。彩色と背景の処し方は生徒さんにお任せ。
   ⑧4線から写生にステージを上げる。
 
 

 このような4線模写を少しずつ難易度を高めながら1年ほど続けて、コツを習得できたら写生によるデッサンに進む。そのためには4線描写をしたあとの「間違い探し」を厳しく行い目を肥やします。間違いは無いと思っても最初のころはゾロゾロでてきます。皆さんが自分の目及び感覚のいい加減さを知りますが、知ることが大切です。知ることで次第に間違いは少なくなる。
少なくなれば次は4線に頼らない模写です。ここでも同じ工程を経て写生に到達です。画用紙には4線は描けるが写生するものに線は描けない。しかし目測で描こうとするものから縦横のセンターラインぐらいは想定できて、その上それを元にして描きこんだ新たな線が4線描写の寸法のとり方に利用できます。
 
 専門的には「グリッド」で画面を分割して描く方法は上達はしないと言われていますが、上記⑥の緑色の注意など、ものの見方、観察眼バランスのとり方などは学べるはずです。

 専門家に楯突くようでが「自分は絵心がないからダメ」と、はなから諦めている人にも4線描写で描く楽しみを与えてあげられると信じています。

 額に掲げられるかどうかは絵画を100%自分の腕で描いた人が決めれば良いですね。世界で一枚しかない作品ですから~ 
(^_-)-☆

 ④右の妻籠の古民家の4線はビニールの透明なファイルにマジックペンで描いたものですが、手本の写真などをファルに入れて模写に利用できます。屋外の写生にも構図を決めたりできるので作っておくと便利です。

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   ⑨5月10日教室
 
 ⑥の手本を5人に配って斜めの線を利用して画用紙の縦横の比率を手本に合わせます。比率を合わせたら対角線に斜めの線を2本引きます。消せるように軽く描く。
画用紙の中心がでるのでそこで縦横のセンターラインを引き4線描写をします。ここでこの絵のなかで 一番大切な頭部から肩の逆三角形部分の注意点を細かく説明します。(露草のときは上右の四角形内)ここで耳下の肩の横線がセンターラインの真ん中にあり、寸法が取りやすいのでここを起点として右肩上がりの肩を角度に気をつけて描く。左肩の丸みは斜線上、右手の丸みは縦線と斜線の真ん中になります。
あとは4線と描きこんだ線で目測しながら線を継ぎ足しします。

今回はそのつど全員の間違いを指摘しながら描き進みましたが、次回は4線描写の3度目として一切注意ポイントを言わないで描いてもらい、完成後に一人ずつ間違い探しをします。その違いを写真で表示します。

「自分が意地悪ジジイのような気がして24日は(違いの比較)は止めました。 ( ゚ω゚;) 」 
  ⑩ 6月28日は4線描写なし 
 
 今までのように手本と画用紙には4線は描きませんが、縦横斜めの4線を想定しながら模写します。この作品は風景画のなかでも構図を把握しやすく、上半分が空で地平線がほぼ横のセンターラインです。ポイントになる建物の屋根も同じライン。また建物手前のススキのような植物は重要な部分です。マスキングという技もありますが塗り残しで対応したい。
 遠近感のある道路の左端は画用紙の一隅で、過去の人体よりもデッサンは簡単でしょう。ただ彩色は簡単ではありません。小高い丘の上の一本松は遠くでも良く目立つシュリエットなので、横広がりに描きましょう。縦に筆を入れると杉になってしまいます。F6キャンソン

4線のない状態で上半分が空、下半分に風景で、⑬の注意点を初めに説明して描いてもらう。建物の屋根の角度が教会ように急角度であったり すると高さや幅に狂いがでます。また右の田の畝の線が難しそうだった。ススキは塗り残しが難しくマスキングにしました。

写生とかデッサンは対象をいかに正しく観るか、ただ見るだけでなく形状を正確に観察することが必要です。もう一点は、その形状を正しく描く知識の勉強です。例えば一本松筆を上から下に描きこんだり、右の田園の畝の線を手前に角度をつけながら広くとることは難しいので、画用紙の向きを変えたり画用紙の角度を変えながら描く知識がテクニックになります。



   
 
  7月12日前回の復習
 
  初めての風景画で初めての4線描写のない模写で、2時間では足りず今日はその復習日にしました。まず水彩風景画の独自なジャンルとコンセプトがあることや、 油絵や日本画にない色の鮮やかさがあり、風景画だけを描くプロや愛好家が多いことを説明。なのでもう一度私と一緒に鮮やかさに留意しながら描いてみようと、「下地塗り」「前後の関係」など2時間を費やしたが、これは時期が早すぎたようだった。考えてみるとこの部分は私も苦労していて「今でも苦労」、水彩風景画の核心部分なので気長に取り組もうと反省。総体的に大切な下半分の彩色が濃いので下地塗りにならない。濃すぎたらすぐにティッシュで取って塗り直しが必要。建物より遠くの森など自然の彩色が難しい。

  
注「前後の関係」=風景画での遠近感とは前後の関係を上手く描くことでもあります。例えば右の絵の部分には、建物の奥に森、手前にススキのような植物が
あり前後の関係にあります。また遠くの森でも一列に樹木が横に並んでいるのではなく、、低木高木、落葉樹、常緑樹、色もさまざまで森や林が成り立っていて、構図と色により樹木の前後の関係を表現できることは重要です。
 
 
 
筆を横に寝させる=丘の一本松や道路の表面、川や池の水面などは、筆を縦にしては正確ではありません。横に寝させて左右に動かしながら上の方向に持っていきます。田舎の道は道の両際に草の進出があり、この方が自然。 

 
しかし前回休んだ人と描けなかった人が自宅で描いてきた作品は、それなりに遠近感が出ていて驚く。じっくりと自宅で描くことが、教室で私から注意点を聞きながら描くより良い作品ができるのかも知れない。
それも「絵はまったく描けない」mさんOさんの作品で、4線描写の効果を確信したくなる。生徒さん全員が書道筆「中」で筆で立てて描かれていたが、寝させる、或いは向きを変ええ描く大切さを説明。例えば中央に位置する道路は筆を右に寝させて手前から前方へ左半分を描き、次に筆を左に寝させて道の右半分を手前から前方に描く、田舎の道の描き方などを説明。また右の丘の一本松を筆を縦に使う人がいたが、杉になってしまうので寝させて向きを変える。
一般的に筆は一本で立てて使う人が多いが、用途に応じた筆の選択と筆の使い方は今後の課題。


詳細は
小技と彩色

 
これが数か月前まで「まったく描けない」人の作品だろうか?。水彩画の鮮やかさへの取り込みはしばらく先延ばしするが、デッサンは教室で学んだ成果に思えます。

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  ⑪7月26日二度目の風景画 
  
  ⑫8月9日教室
  
しばらくしのぎやすい日が続いたが今日は久しぶりの猛暑で、2時~からの教室は筆だけでなく胃袋にも水分補給です。新しく入会希望の方の席を用意したが暑さ?で来られなかった。

   
下地に使える
彩度の高い順。
黄系①レモンイエロー②カドニウムイエロディーブ③イエローオーカー
赤系①オペラ②カドニウムレットディーブ③ローズマダー
緑系①パーマネントグリーンNO1②サップグリーン③ビリジャンヒュー
青系①ウルトラマリンディーブ②コバルトブルー③ピーコックブルー
橙系①ブリリアントオレンジ②ジューンブリアンNO2
紫系①パーマネントバイオレット

彩度は明るさではなく色の明確さ鮮やかさで、青系絵の具で理解しやすい。
 カラフル過ぎると情感を失うこともあり、混色でつくる渋い色は絵を落ち着かせる効果もあることも知る。


 
   ⑬先の細い毛筆
  
水彩の爽やかな発色は筆を惜しむこころ
 油絵風に均一に塗るのと水彩の透明感や濃淡表現は大きく違います。筆使いも色表現も後者は重ね塗りができる前者と違い難しいので慎重に手順に沿い進めなければいけない。その知識と技術がいわゆる「絵心」で知識として覚えられるものです。
透明感や色の鮮やかさは明るさであり、下地として明るく薄い彩色を初めに施すことが重要で、さらにその明るさ爽やかさを引き立たせるその後の彩色技術「コツ」が出来栄えを左右します。
例えばリンゴがトマトのようになることがあるが、筆も色も水分も加え過ぎです。加えるほど絵具はくすんで汚れたような色になる。
また
筆を立てて彩色する人が多いが濃淡がでないことと、せっかくの濃淡やかすれ、にじみが加筆することで失われてしまう。
この水彩画の偶然性を模写することは難しい。油絵との比較、特徴、水彩の筆を惜しむこころと面白さが今日のテ-マでした。

 
   ⑭デッサンについて
 
 絵画はデッサンと彩色の二つの技術習得が必須です。そして彩色の前にデッサンができなければ前に進まない。身近な器のお椀は何千回と手に取ってきた見慣れたものだが正しく描けない人がいた。味噌汁などを入れる容器を表現するには真上から円を描くだけではいけない。ものを入れられる容器を表現するためには斜め45度ぐらいに見下す構図がベスト。
そうするとお椀の口は横長の楕円形になる。楕円とは上下と左右はそれぞれ対面で曲線は同じだが、曲線の角度は上下と左右は明確に違う。この違いを把握できないと実物を前にした写生でも描けないことになる。見ているようで見ていない。

45度の目線をさらに低くして水平にすればお椀の口も水平になり、さらにお椀の下の高台は水平ではなく曲線になる。この感覚を頭のなかでデッサンできて正しいものづくりができる。この感覚は「絵心」でなく製図的な知識と言えるだろう。軽々に「私は絵心がない」と済ませる人がいるが誤りです。

ただ陶芸で器は簡単にできますが、その器を鉛筆デッサンで表現することのほうが難しい。なぜでしょうか。土でものを入れられる容器作りは、何回も角度を変えて凹を作ればOKだが、丸い物体を紙という平面に表現するから難しいと言えます。また有名な陶芸家でも動物はまったく作れなかったり、風景画は描けるが人物動物はダメなど、動くものは少し角度を変えるとガラリと姿が変わる対象だから難しい。
なので動かない物からデッサンは始まり、その宝庫の台所は題材に事欠きません。改めて身近なものを正しくデッサンしてみよう。

 教室の授業内容を書き続けます 水彩画教室2へ